ホテルや旅館の客室清掃は、限られた時間内で高いクオリティを維持することが求められます。
しかし、すべての場所を完璧に掃除しようとすると時間がかかりすぎてしまうこともあります。
そこで、効率的に清掃を進めるためのポイントを押さえておくことが大切です。
本記事では、客室清掃を素早く、かつクオリティを保ちながら行うためのコツをご紹介します。
客室清掃の効率化とは

時間短縮のために重点を置くべき場所
客室清掃では、宿泊客の目に触れる場所を優先して掃除することが大切です。
例えば、ベッド周り、バスルームの鏡やシンク、テーブルや椅子の上など、清潔さが一目で分かる部分をしっかりと磨くことで、全体的な印象を向上させることができます。
また、玄関付近やライトスイッチ、ドアノブなど、手が触れる頻度の高い場所も重点的に掃除すると、さらに清潔感が増してくれます。
業界で実践される効率的な方法
多くのホテルでは、以下のような方法で清掃の効率を上げています。
- 一方向に進みながら掃除する:部屋の入口から奥に向かい、一筆書きのように清掃することで無駄な動きを減らします。
- 清掃道具をコンパクトにまとめる:必要な道具をひとまとめにしておくことで、何度も取りに戻る時間を節約できます。
- 作業を分担して行う:チームで清掃する場合は、役割を明確にして分担することで作業がスムーズに進みます。
- 時間を区切って作業する:タイマーを活用し、各工程にかける時間をあらかじめ決めることで、ダラダラと時間を浪費することを防ぎます。
- チェックリストを活用する:作業の漏れを防ぎ、効率的に進めるために、清掃チェックリストを使用すると安心です。
- 道具を常に整理整頓する:使用後の掃除道具を決まった場所に収納し、次回の清掃にすぐ取りかかれるようにすると無駄な時間が省けます。
- 清掃動作を最適化する:例えば、掃除機をかける前にホコリを拭く、消毒作業を最後に行うなど、作業順序を工夫することで時間短縮につながります。
- 効率の良い移動ルートを確立する:部屋内での移動を最小限に抑えるため、動線を考えて清掃することでスムーズに作業が進みます。
こうした工夫を取り入れることで、短時間で効率的に清掃を完了させやすくなります。
時間を節約するポイント
清掃時間を短縮するためには、次のような工夫が役立ちます。
- 不要な動作を減らす:作業をパターン化し、無駄な手順を削減します。
- 汚れが少ない場所は簡単に済ませる:宿泊客が触れていない場所の掃除に時間をかけすぎないことが大切です。
- 客室ごとに流れを決める:一部のホテルでは、「ベッドメイキング → ゴミ回収 → バスルーム清掃 → 床掃除」という流れを統一し、スムーズに進めています。
- 仕上げの確認を効率化する:作業完了後にチェックリストを用意し、最も重要なポイントを短時間で確認できるようにするのも効果的です。
- 道具の配置を最適化する:掃除道具の保管場所を工夫することで、毎回取りに行く時間を短縮できます。
水回りの清掃を効率化するコツ

バスタブはどうする?
バスタブの清掃は時間がかかる部分ですが、汚れの程度によって方法を変えることで時間を短縮できます。
例えば、短期間の滞在で汚れが少ない場合は、軽めに磨くだけで汚れが落ちる場合もあります。
拭き上げタオルの活用
バスルームの鏡やシンクは水滴が残ると印象が悪くなります。
拭き上げタオルを使って拭き上げることで、手早く仕上げることができます。
効率的な水回り清掃の順番(例)
-
- トイレの掃除
- シンクと鏡の拭き掃除
- バスタブの確認と清掃
- 床の水拭き
客室清掃をスムーズに進めるための道具

あると便利な掃除道具一覧
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- マイクロファイバークロス
- 使い捨て手袋
- 除菌スプレー
- トイレブラシ
- 歯ブラシ(汚れ取り用)
- メラニンスポンジ
- 掃除用スポンジ
- コードレス掃除機
- ゴミ袋
などです。
用意されていないものでも、清掃会社の責任者にお願いすると用意してくれることが多いかと思います。
清掃用具の選択基準
清掃用具は、軽くて持ち運びやすいものか、必要な物すべてが入る大きな入れ物があると便利です。
特に、コードレス掃除機は時間短縮に効果的です。
コードレス掃除機が用意されていると、コンセントへの抜き入れがなくなるだけでなく、掃除機自体が軽いので仕事も楽になります。
持ち運びしやすい清掃道具
掃除道具をまとめて収納できるバケツやキャディバッグを用意すると、移動がスムーズになります。
客室清掃で注意すべき点

クレームを避けるためのポイント
宿泊客は特に以下の点をチェックすることが多いため、手を抜かずに掃除しましょう。
- ベッドのシーツや枕カバーのシワや汚れ
- バスルームの水アカや髪の毛
- テーブルやリモコンのホコリや指紋
汚れが目立ちやすい場所
光が当たりやすい場所や、宿泊客が頻繁に触れる部分は特に注意が必要です。
手を抜けない部分
- ベッドメイキング
- バスルームの水回り
- 床やカーペットの掃除
おもてなしと清掃のバランス

宿泊客の印象を良くするために
清掃は単なる作業ではなく、宿泊客に快適な空間を提供するための大切な業務です。
おもてなしの気持ちを持ちながら作業することで、清掃する側の満足度を高めることができます。
効率と品質の両立
効率的な清掃を意識しながらも、手を抜くべきでない部分をしっかりと押さえることが重要です。
時間をかけるべき場所と、簡単に済ませても問題ない場所を見極めながら作業を進めましょう。
最初から効率化を考えるよりも、清掃業務が一通りできるようになってから考える方が良いかと思います。
効率化を意識し過ぎると、「うっかり飛ばしてしまう」ということにつながることも・・・
「基本を重視」しながら、手落ちのない清掃を目指しましょう^^
おわりに
客室清掃は、効率とクオリティのバランスを取ることが大切です。
清掃手順や道具を工夫することで、時間を節約しながらも快適な空間を維持することができます。
ぜひ、今回ご紹介したポイントを取り入れて、よりスムーズな清掃を実践してみてくださいね。

